プレジデント社 「dancyu 旅とごはん」(2016.8)
ここでは、Kiji-Maru Works(雉◯)が、本文のイラストレーションを一部担当しました。
「dancyu(ダンチュウ)」は、おいしい食べ歩き、料理づくり、素材探しなど、食を楽しみたい人のための月刊誌です。Kiji-Maru Worksが担当したのは、うなぎ特集「鰻のう」の部分です。雉○が最も得意とする技法・墨線描+デジタル彩色で仕上げました。色についてはデジタルではありますが、日本の伝統色と、浮世絵独自の色彩、さらに色の劣化まで徹底的にこだわって配色しています。
”鰻のう” 特集表紙
「料理人喜助」
特集「鰻のう」は冊子内小冊子のような形になっています。本文部分とは紙質も違い、図らずも和紙のような質感での掲載をしていただきました。この作品はその小冊子の表紙を飾らせていただいたものです。
タイトルの「料理人喜助」は、歌舞伎の演目のひとつ『伊勢音頭恋寝刃』(いせおんどこいのねたば)に登場する、舞台油屋の料理人。浮世絵でも歌川国貞などが好んで描いたモチーフです。
「浮世絵風で、大きな鰻をモチーフにしてあとは好きに描いてください」とのオファーでした。刺青に包丁を咥えさせた料理人に大鰻が絡みついている、というのは流石にNGなのでは・・・と思いましたが、全く問題は無いとのこと。楽しく描かせていただきました。
ちなみに刺青の柄は、金魚です。